ヨーロッパ蛮行紀

ドイツ好き蛮族による侵略の軌跡

ドイツ・ハルツ蛮行紀⑤ハルツ狭軌鉄道~ブロッケン山

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6月21日。

ヴェルニゲローデ2日目です。

本日は朝からハルツ狭軌鉄道に乗り、ブロッケン山に登ります。

 

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まずは駅のチケットオフィスで切符を買いましょう。

駅舎は8:30頃にオープンします。

 

私は8時20分頃に駅に着きましたが、すでに何人か並んでいました。

ブロッケン山への直通の始発は8:55発です。

 

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カウンターでチケットを購入しました。

 

ブロッケン山までは往復45€。

硬めの厚紙に機関車の絵が描いてあります。これも可愛い。

 

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客車に乗り込みました。

座席は向かい合わせのボックス席と、一部一人用の席があります。

始発なので比較的空いていますが、ギリギリに行くと結構混むので注意。

 

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車内にはトイレもあります。が、水洗ではなく垂れ流し()です。

意外にも使ってる人多くてびっくり……。

 

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発車時刻になりました。

 

汽笛が鳴り、煙を吐きながらゆっくりと動き出します。

 

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列車は途中、ヴェルニゲローデ西門、ハッサーオーデ、ホッホシューレ、シュタイネルネレンネを経由し分岐点のドライアンネンホーネ駅まで向かいます。

 

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どんどん山の中へ。

 

ドライアンネンホーネではブロッケンへ向かう列車とノルトハウゼン方面へ向かう列車が乗り入れています。

今乗っている列車はブロッケンへ直行なので、そのまま待機。

 

10分ほど停車し、出発。

 

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山に入るにつれてカーブが多くなっていきます。

後ろのほうの客車に乗ったほうが、先頭の機関車が綺麗に写ることに今さら気付きました。

 

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山間の町シールケを通過後、まもなく山頂です。

ブロッケン山の高さは1142メートルとそこまで高くありません。

ハイキングコースも整備されており、車窓から軽装で山登りをする人たちが手を振っているのが見えました。

私はインドア派なので、山は楽して登りたい()

 

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ヴェルニゲローデ出発から1時間半。

伝説の山、ブロッケン山頂に到着です。

 

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The 山!

1年の3分の2は霧に覆われているという山頂も、この日は快晴。

遠くの山々まで良く見えます。
しかし風が強い!長袖のパーカーを着てきましたが肌寒いくらいでした。

 

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山頂の見取り図です。


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中央にはブロッケンの歴史が記されたプレートが岩にはめ込まれてます。


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電波塔の隣の建物は現在ホテルとして使われているようです。

外壁にはほうきに乗った魔女のレリーフが。

こう見ると、シュレースヴィヒ・ホルシュタインの大聖堂にあるほうきに乗ったフリッガとフレイアの壁画を彷彿とするのは私だけですかね。


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魔女と言えばこちら。

Teufelskanzel(悪魔の説教台)と呼ばれる岩場です。

伝説ではヴァルプルギスの夜、魔女達はこの岩場からターレのヘクセンタンツプラッツまでほうきで飛んで行くんだとか。

ターレはヴェルニゲローデから電車で1時間くらいなので、空を飛んで行くには丁度良い距離感ですね。


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11時過ぎになりました。 

魔女成分を堪能したので、そろそろ帰りましょう。


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プラットホームで上りの機関車が来るのを待ち構えます。


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きたきたw


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帰りは後ろから3番目の客車に乗り込みます。

座席横のテーブルには、ハルツ狭軌鉄道の路線図が彫られていました。

途中のトンネルまでちゃんと描いてあって芸が細かいですね。


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下から上ってきた列車を通過待ちしながら、ヴェルニゲローデまで戻ります。

 

行くときも思いましたが、この蒸気機関車、今まで乗ったどの列車よりも乗り心地が良いです。

揺れが全く無いわけではないですが、程よいガタゴト具合でつい眠くなってしまいました。


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連結部分から眺めるブロッケンは大変爽快でした。

 

車内では行き帰り共にしっかりと切符のチェックが入ります。

昔ながらの、穴をカチッと開ける方式です。雰囲気ありますね。



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再び1時間半かけてヴェルニゲローデまで戻ってきました。

 

この後はDBの電車に乗り、ドイツ発祥の地クヴェトリンブルクへ向かいます。

 

次回へ続く。