ヨーロッパ蛮行紀

ドイツ好き蛮族による侵略の軌跡

ドイツ・ハルツ蛮行紀⑥クヴェトリンブルク

狭軌鉄道でブロッケン山からヴェルニゲローデまで戻ってきました。


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時刻は昼の1時。

これからDBの電車でクヴェトリンブルクまで遊びに行きます。

 


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クヴェトリンブルクまでは、途中のハルバーシュタットで乗り継いで1時間くらいです。

 

まずはハレ(Halle)行きのHEXに乗ります。


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駅では遠足のグループと思しき小学生達と遭遇。

 

二等席はほとんど埋まっていたので、一等席パスの威力を行使し広々とした個室席を一人占め。

 

悠々自適に小旅行~と思いきや、なんと制服姿のDB社員が3人ほど一等車に入り込んできた(!?)

 

こちらを気にする素振りもなく、談笑を始めるおじさんおばさん達。

知ってはいたけどやっぱドイツやべーな(笑)


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ハルバーシュタットでターレ(Thale)行きに乗り換え、2駅ほどでクヴェトリンブルクに到着です。

 

駅前は綺麗な花壇があり、想像していたよりもずっと大きく都会的な雰囲気。


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ろくに地図も見ずにふらふら歩いていくと噴水広場に出てきました。


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クヴェトリンブルク、初見だと迷子になりました。

道がなんだか複雑で、教会!市庁舎!マルクト広場!な典型的ドイツの街とはちょっと違った作り(をしている気がする)

あまり事前の下調べをしてなかったせいもありますかね。

 

あまり観光ルートではない道を通ってしまったのか、全然人がいません。


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石畳の路地。

 

こういうガッセ(小路)は雰囲気があって好きです。建物がひしめき合ってるところとか、中世の頃を彷彿とさせる雰囲気がありますよね。


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明るい色合いの木組みの家が多いです。


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やっとメイン通りのマルクト広場まで出てきました。

急に場所が開けたと思ったらものすごい人。

どうやら市庁舎の横でバンドがライブをしていたようです。


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一本路地へ入るとまた一気に静かになります。

教会の前にはハチ公的な銅像の泉が。

水の音が心地良いですね。


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泉の向かいには、Eisenbahn&Spielzeugmuseum(鉄道とおもちゃの博物館)というお店が。


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看板のすぐ下に敷かれた線路をミニチュアの蒸気機関車が走ってます!しかもちゃんと動いてる!

前向きで外に走ってきた後、後ろ向きでお店の中にまた戻っていきます(笑)

一両編成、ちゃんと人が乗ってるのも細かくて可愛いなぁ~。

 

つい数時間前に本物に乗ってきたのを思い出すとテンションも一段と上がります。


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道中には古いブラウエライ(醸造所)の看板があったり。

麦とホップ、つまりビールのお店ですね。

中世のまだ字が読めない人が沢山いた頃、こうしてそのお店の品物をかたどった看板を出すことで、人々にここが何屋さんなのかを知らせる役割を果たしていたそうです。

 

古い街に行くとこういう景色がよく見られるので良いですね。

ザルツブルクのゲトライデガッセにも沢山の看板があったのを思い出します。

 

クヴェトリンブルクには数時間しか居られなかったので、世界遺産の教会の方には行けませんでした。

何しに来たんだという感じですが、小さい蒸気機関車を見て満足してしまったので、あまり遅くならないうちに帰ります。

 

ハルツ地方では電車はどこも大体1時間に1本です。

直前で電車を逃してしまったので、近場のカウフランドというスーパーで1.5Lの水を買ってきました。

 

その途中で。


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なんということでしょう。

ベルリン名物、アンペルマンがいるではありませんか。

 

良く良く考えてみればそう、ここクヴェトリンブルクは旧東ドイツ領。

東西分断時代、ハルツ地方はブロッケン山を境に東西に分けられていました。

この後向かうゴスラーの街は旧西側の街だったので、信号は普通のものです。

ヴェルニゲローデとクヴェトリンブルクは旧東側なので、信号機はアンペルマンになってるというわけです。

てっきりベルリンだけだと思ってました。こんなところで歴史の片鱗を感じられるとは思わず……。

 

またしてもテンション上がりながらヴェルニゲローデへ帰宅。


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この日は街を上げての市庁舎祭りの真っ最中。

早朝にホテルを出たので見ませんでしたが、ブライテ通りには屋台や移動式遊園地が沢山出てます。


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懐かしいメリーゴーランド。

ミュンヘンに留学していた頃もファッシング(カーニヴァル)の時期にはこれが出てました。ドイツのお祭りには定番ですね。


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市庁舎とホテルの間にはMittelaltermarkt(中世市場)なる通りが。


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動物の毛皮やはちみつ酒を売る小屋や、


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妖しい雰囲気のアンティークショップ。


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的当て屋、


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謎の木彫りなどなど。

蛮族みのあるお店がいろいろあります。


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野外ステージではロックバンドがバグパイプのような音色の楽器で民族音楽を演奏しています。

めちゃくちゃ格好いい。街の風景とBGMが完全にマッチしててファンタジー好きにはたまりませんな。


この日はちょうど夏至、1日が長いです。

夜も11時頃まで明るく賑やかでした。

お店は相変わらず5時で閉まるけどね(笑)


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屋台で買ったヴルストを食べます。

ドイツに来たらやっぱりヴルスト食べないとですね。

「Ich hätte gerne eine Bratwurst bitte.(焼きソーセージください)」と言えば買えます。

ヴルストが何種類か置いてるところだと「どれにする?」と聞かれることが多いので、指指せば大丈夫です。

ケチャップとマスタードを付けるか聞かれたので、「Beide bitte.(両方お願いします)」と答えました。

 

ブラートヴルストはmit Semmel(丸パン付き)がスタンダード。

パンにヴルストを挟んだホットドッグスタイルで提供してくれます。

日本のように柔らかいコッペパンではなく、バゲットのようなハードタイプのドイツパンなので、少食な人ならこれ1個でお腹一杯になっちゃいます。

 

腹ごなしも済んだので、ホテルに戻って休みましょう。

 

いよいよ明日は1日フルに使える最終日。

鉱山と魔女の街、ゴスラーに向かいます。

 

 

次回に続く。

 

 

 

ドイツ・ハルツ蛮行紀⑤ハルツ狭軌鉄道~ブロッケン山

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6月21日。

ヴェルニゲローデ2日目です。

本日は朝からハルツ狭軌鉄道に乗り、ブロッケン山に登ります。

 

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まずは駅のチケットオフィスで切符を買いましょう。

駅舎は8:30頃にオープンします。

 

私は8時20分頃に駅に着きましたが、すでに何人か並んでいました。

ブロッケン山への直通の始発は8:55発です。

 

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カウンターでチケットを購入しました。

 

ブロッケン山までは往復45€。

硬めの厚紙に機関車の絵が描いてあります。これも可愛い。

 

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客車に乗り込みました。

座席は向かい合わせのボックス席と、一部一人用の席があります。

始発なので比較的空いていますが、ギリギリに行くと結構混むので注意。

 

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車内にはトイレもあります。が、水洗ではなく垂れ流し()です。

意外にも使ってる人多くてびっくり……。

 

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発車時刻になりました。

 

汽笛が鳴り、煙を吐きながらゆっくりと動き出します。

 

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列車は途中、ヴェルニゲローデ西門、ハッサーオーデ、ホッホシューレ、シュタイネルネレンネを経由し分岐点のドライアンネンホーネ駅まで向かいます。

 

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どんどん山の中へ。

 

ドライアンネンホーネではブロッケンへ向かう列車とノルトハウゼン方面へ向かう列車が乗り入れています。

今乗っている列車はブロッケンへ直行なので、そのまま待機。

 

10分ほど停車し、出発。

 

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山に入るにつれてカーブが多くなっていきます。

後ろのほうの客車に乗ったほうが、先頭の機関車が綺麗に写ることに今さら気付きました。

 

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山間の町シールケを通過後、まもなく山頂です。

ブロッケン山の高さは1142メートルとそこまで高くありません。

ハイキングコースも整備されており、車窓から軽装で山登りをする人たちが手を振っているのが見えました。

私はインドア派なので、山は楽して登りたい()

 

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ヴェルニゲローデ出発から1時間半。

伝説の山、ブロッケン山頂に到着です。

 

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The 山!

1年の3分の2は霧に覆われているという山頂も、この日は快晴。

遠くの山々まで良く見えます。
しかし風が強い!長袖のパーカーを着てきましたが肌寒いくらいでした。

 

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山頂の見取り図です。


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中央にはブロッケンの歴史が記されたプレートが岩にはめ込まれてます。


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電波塔の隣の建物は現在ホテルとして使われているようです。

外壁にはほうきに乗った魔女のレリーフが。

こう見ると、シュレースヴィヒ・ホルシュタインの大聖堂にあるほうきに乗ったフリッガとフレイアの壁画を彷彿とするのは私だけですかね。


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魔女と言えばこちら。

Teufelskanzel(悪魔の説教台)と呼ばれる岩場です。

伝説ではヴァルプルギスの夜、魔女達はこの岩場からターレのヘクセンタンツプラッツまでほうきで飛んで行くんだとか。

ターレはヴェルニゲローデから電車で1時間くらいなので、空を飛んで行くには丁度良い距離感ですね。


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11時過ぎになりました。 

魔女成分を堪能したので、そろそろ帰りましょう。


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プラットホームで上りの機関車が来るのを待ち構えます。


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きたきたw


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帰りは後ろから3番目の客車に乗り込みます。

座席横のテーブルには、ハルツ狭軌鉄道の路線図が彫られていました。

途中のトンネルまでちゃんと描いてあって芸が細かいですね。


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下から上ってきた列車を通過待ちしながら、ヴェルニゲローデまで戻ります。

 

行くときも思いましたが、この蒸気機関車、今まで乗ったどの列車よりも乗り心地が良いです。

揺れが全く無いわけではないですが、程よいガタゴト具合でつい眠くなってしまいました。


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連結部分から眺めるブロッケンは大変爽快でした。

 

車内では行き帰り共にしっかりと切符のチェックが入ります。

昔ながらの、穴をカチッと開ける方式です。雰囲気ありますね。



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再び1時間半かけてヴェルニゲローデまで戻ってきました。

 

この後はDBの電車に乗り、ドイツ発祥の地クヴェトリンブルクへ向かいます。

 

次回へ続く。

 

 

ドイツ・ハルツ蛮行紀④ヴェルニゲローデ城

ホテルにチェックインし、いよいよ本格的に観光開始。

まずはマルクト広場へ来る道中でも見た、ヴェルニゲローデ城へ向かいます。

徒歩で行くことも可能ですが、丘の上にあり急勾配な坂を登らなくてはならないので、マルクト通りから出ているビンメルバーンに乗ります。


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こちらがヴェルニゲローデ城と旧市街を結ぶビンメルバーンです。

機関車の形をしてるのが可愛いですね~。

 

ヴェルニゲローデでは二つの会社が城行きのバスを運行しており、ビンメルバーンとシュロスバーンがあります。

ビンメルバーンはマルクト広場からのみ出ていますが、シュロスバーンは市内の4ヶ所くらいに発着所があります。

一番メインのブライテ通りの停留所は工事のため通行止めになっており、滞在中は一度もシュロスバーンを見かけませんでした。(運休してたのか見逃しただけかは分からないけど)

 

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市庁舎の向かって左側へ進んでいくと、ビンメルバーンの黄色い停留所が見えてきました。

9時30分から、20分おきにマルクトと城を往復します。


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チケットは道路を挟んで反対側にあるオフィスで買えます。

オフィスの中は薄暗く、おばちゃんが暇そうにしていて、本当にここで合ってるか?と不安になりながらも入店。

 

「Hallo. Ich möchte zum Schloss fahren.(城に行きたいんですが~……)」

と恐る恐る聞いてみる。

おばちゃん頷いてるので合ってるようです。

城には行き帰りともビンメルバーンに乗るつもりなので、チケットも往復で買います。

「Einmal Hin und Zurück, bitte.(往復を一枚ください)」

で無事にチケットをゲット。

水彩画のような可愛いイラストが描いてあります。こういうのは記念になりますね。


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10分前くらいから停留所で待っていると、真っ黄色のボディが目立つビンメルバーンがやってきました。

ほぼ定刻通りです。

 

Tシャツに半パンの超ラフな格好したお兄さんが運転席から降りてきますが、特にチケットを確認することもなくどんどん乗り込んでいく乗客達……。

チケット持ってること前提でやってるんですかね。ここら辺がドイツ~って感じです。いろいろと適当(笑)


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出発するや否や、ものすごいスピードで街中を駆けていくビンメルバーン。

石畳で車体はギッシギシ揺れます。ウィーンのフィアカーより揺れたと思う。本当に石畳を車で走ろうと考えた奴はどうかしてる。


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気を付けないと舌を噛みます。

 

運転しながらガイドもするお兄さん。

軽快なマイクパフォーマンスと共にバスは坂道を登っていきます。


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途中で馬車と遭遇。

 

乗車時間は10分程です。


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城壁の手前側で降りて少し歩きます。


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ド◯クエみたいな門を潜りつつ、


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庭園に到着しました!


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噴水と、砲台が数基展示されています。

城自体は見る限り完全に居住のための「Schloβ」ですが、多少なりとも防衛機能を備えているところを見るとやはり近世~近代の建物だなという感じがあります。


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庭園には貸衣装のフォトスタジオ?的なところがありました(よく見なかった)


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城の中は見学することが出来、チケットオフィスで入場券を買います。

「Ein Erwachsener, bitte.(大人一枚ください)」でOKです。確か7€くらいだったかな。


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門をくぐるとまず中庭に出ます。

緑に覆われた壁面とゴシック様式の建物が非常に綺麗です。


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住みたいわ(切実)

 

城内は撮影禁止のため、残念ながら写真はありませんが、立派な教会と大広間があり、1時間くらいじっくりと観賞させてもらいました。


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再び庭園に戻り、ヴェルニゲローデの街を一望。

停留所からビンメルバーンで市内へ帰ります。


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停留所近くの広場が良い雰囲気でした。

 

戻るころにはもう夕方になっていたので、店が閉まらないうちにご飯を食べます。


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マルクト広場に面した、Wieckerというカフェに来ました。

 

基本的に空いてる席にそのまま座ればウェイターさんが来てくれますが、一応中にいる店員さんに声をかけておきました。

中でも外でも良いよ~とのことでしたので、折角だしテラス席に座ります。

 

メニューを眺めてたらおばちゃんが注文をとりに来ました。

今回頼んだのはこちら。


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マルゲリータ(と書いてあった)

私の知ってるマルゲリータと違う……。


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そしてアイスショコラーデ!

冷たいココアの上にバニラアイスとホイップクリームが乗ってます。

夏はやっぱりアイスカフェかアイスショコラーデだな。

 

料理のオーダーですが、

「Ich hätte gerne ◯◯ bitte.(◯◯をいただけますか)」や

「Ich möchte ◯◯ bitte.(◯◯がほしいのですが)」で大丈夫です。

Ich hätte gerne~の方がより丁寧な表現ですが、どう見ても日本人の観光客にそこまでの丁寧さは求めませんので、めんどくさかったらメニュー指差して「Das Bitte」でも通じます(笑)

 

マルゲリータ(仮)は意外とボリュームがありましたが何とか完食。

 

ハルツの街は大体どこも18時を過ぎると店を閉めはじめるので、まだ明るくて勿体無いですが特にやることもないのでホテルに戻って休みます。

 

明日は早朝からハルツ狭軌鉄道に乗り、ブロッケン山を目指します。

 

次回へ続く。

 

 

ドイツ・ハルツ蛮行紀③ヴェルニゲローデ散策

ハノーファー空港から電車を乗り継ぎ、ハルツ地方の中心的都市、ヴェルニゲローデへやって来ました。


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ヴェルニゲローデはブロッケン山の麓に位置する街で、山頂へ向かう蒸気機関車「Harzer Schmalspur Bahnen(ハルツ狭軌鉄道)」の始発駅として有名です。


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DBの駅舎を出てすぐ右側に、狭軌鉄道の駅舎があります。


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駅舎の横には可愛いイラストが。

HSBのプラットホームには観覧台があり、待機中のダンプフローク(機関車)を間近に見ることが出来ます。


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本物の蒸気機関車を見るのは初めてなのでテンション上がりますね~。


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こちらは客車。

ブロッケンに向かう時はこの客車に乗り込みます。


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鉄道好きにはきっとたまらないであろうダンプフロークのキャプションも。

私は鉄っちゃんじゃないので良く分かりませんが、「トー◯スだ~」と一人で楽しみました。


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30倍ズームでブロッケンの山頂が見えました。

そこまで高い山ではないので肉眼でも割と見えます。

ブロッケン山には明日、早朝に向かうことになるのでお楽しみに。

 

機関車を堪能したので、そろそろ旧市街の方へ向かいましょう。

 


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駅から旧市街までは徒歩10分程度。

こちらはメインの大通り、ブライテ通りです。

カラフルな木組みの家がびっしりと並ぶ景色はなかなかに壮観ですね。


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私が行った時はブライテ通りの中間辺りで大規模な道路工事が行われていました。

普段はこの辺りの店前にバイクに乗った魔女人形がいる筈なのですが、流石にしまわれていたようです。


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十字路から、ヴェルニゲローデ城が見えました。

小高い丘の上に立つ、ゴシック様式の美しい城です。

規模感としては大きめのお屋敷といった感じですね。

 

ひたすら真っ直ぐ歩くこと5分……。

旧市街の中心部、マルクトプラッツに到着です。


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二本の尖塔が特徴的なこちらの建物はRathaus(市庁舎)です。

残念ながら中に入ることは出来ませんが、左隣の建物が観光案内所になっています。

この日は翌日行われるイベントの設営のため、スタッフさんがひっきりなしに動き回ってました。

 

観光するのにスーツケースが邪魔なので、まずはホテルに向かいましょう。

 

今回泊まったのは、市庁舎のすぐ隣にある老舗ホテル、Travel Charme Hotel Gothischeshaus(ゴーティッシェスハウス)。

 

到着が12時だったので荷物だけ預かってもらおうと行ってみたら、もう部屋の準備出来てるとのことでチェックインさせてもらえました!ありがて~~。

 

ちなみにチェックインの時ですが、

「Ich möchte einchecken, bitte. (チェックインお願いします)」

だとまだダメよって言われた時悲しくなりそうだったので、

「Ich habe ein Doppelzimmer für zwei Nächte reserviert.(ダブルルームを2泊予約したんですが……)」

とちょっと下手に出て見ました。(無駄な足掻き)

 

すると「Wie heiβen Sie?(お名前は?)」と聞かれたので名前を伝えたら、すんなりOK。

部屋への行き方や朝食の時間など、丁寧に説明してくれました。


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こちらはフロントでもらったヴェルニゲローデチケットという小冊子です。

 

ヴェルニゲローデのホテルに泊まる場合、宿泊税とは別にKurtaxeという滞在税が請求されます。

市の観光事業の運営などに使われるそうで、私が滞在した時は5,60€の課税でした。

滞在税を支払う代わりにこういったクーポンがもらえ、市内や近隣の町のアクティビティ施設やレストラン、ホテルなどで割引券として使えます。

(私は記念に持ち帰りたかったので使いませんでした)

 

 

部屋は最上階の4階。エレベーターで3階まで上がった後、螺旋階段で1階分上がります。


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階段の踊り場から。


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落ち着いた色合いのクラシックなお部屋です。

マルクトに面した部屋は翌日のイベントのためかなり高額だったのでやむなくこちらに。

でも一人で泊まるには十分過ぎるほど快適でした。

 

必要な荷物だけまとめ、少し休憩してから外歩きを始めます。

 

次回、ヴェルニゲローデ旧市街に出掛けます。

 

 

 

ドイツ・ハルツ蛮行紀②ハノーファー空港~ヴェルニゲローデ


6月20日、旅行1日目。

定刻通りハノーファー空港に到着しました。

空港からハノーファー中央駅までは、空港の地下から出ているSバーンという電車で40分程度。

空港駅から出ているSバーンは全て中央駅を経由していくので安心して乗って大丈夫です。


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まずはホームにある券売機でチケットを買います。

最初の画面では出発駅がすでにFlughafen(空港)になっているので、nach(行き先)のボタンをタッチし、Hbf(ハウプトバーンホーフ:中央駅)を選択すればOK。

料金は片道大人3.60€でした。


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こちらがチケットです。

他の都市のチケットに比べるとイカそうめんか?ってくらい細い。ペラッペラです。


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チケットを買ったら必ず打刻してください。

ドイツの駅には改札が存在しないのでふらっと電車に乗れてしまいますが、チケットを持っていても打刻をしてないと不正乗車と見なされて罰金を請求されます。

打刻が必要なチケットには矢印が書いてあることが多いので、忘れずに打刻をしましょう!


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Sバーンの車内はこんな感じ。

四席の向かい合わせ式が中心です。各席にはゴミ箱が付いてたりして何かと便利。

この時はガラガラで四人席を独り占めでした。

 

ハノーファー中央駅は構内がアーケードのようになっており、売店や雑貨店などが軒を連ねます。

着いたのが早い時間だったので、ほとんどのお店は閉まってました。

 

今回ハノーファーは観光しないと決めていたので、電光掲示板で次に乗る電車を確認してまずはジャーマンレイルパスをバリデートしに行きます。

 

ジャーマンレイルパスはドイツ国鉄(DB)が運営する鉄道と一部の私鉄が所定の期間内に限り乗り放題になるパスです。

今回行くハルツ地方はHEX・erixxなどの私鉄がメインに稼働する地域ですが、こちらのパスで問題なく乗車可能でした。

連続通用タイプとフレキシータイプの2種類があり、今回は毎日電車に乗るので4日間連続タイプの一等席パスをネットで購入しました。

 

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こちらがパスです。

主要な駅構内のDB Reisezentrum(みどりの窓口的なとこ)でパスポートと一緒に係員に見せればスタンプを押してもらえます。

必要事項を記入してもらった後、signatureの欄にサインして終了。

これでDB無双できますね。

 

電車の時刻が近くなってきたので、駅ホームへ向かいます。


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今回乗るのは erixx RE10 Bad Harzburg(バートハルツブルク)行き。

元々8番線から出発予定でしたが、急遽となりの7番線に変更されてました。

遅延と突然のプラットホーム変更はDBのお家芸と言っていいほどありふれた光景ですが、実際にやられるとやはりビビりますね(笑)


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車内は人も少なく、とても清潔な雰囲気です。

各座席には電源コンセント(Cプラグ)がついてます。

日本だったら奪い合いだろうな。

 

のどかな田園風景を見ながら、1時間ほどでハルツの玄関口、世界遺産の街ゴスラーに到着です。


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ゴスラーには3日目に滞在する予定です。

 

一旦電車を降り、HEX RE4 Halle(ハレ)行きの電車に乗り換えます。


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HEXの車内は赤と白黒を基調としたデザイン。

大きなモニターに駅名が映るので分かりやすいですが、車内アナウンスが非常に聞き取りやすくゆっくり喋ってくれるので、ドイツ語が分からなくても大丈夫だと思います。

 

その後30分程でヴェルニゲローデに到着!


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快晴です。

 

次回からバリバリ観光していきます。

 

 

 

ドイツ・ハルツ蛮行紀①羽田~ハノーファー

2019年6月下旬。

ドイツ中央部に位置する山岳地域、ハルツ地方へ一人旅をしてきました。

旅行期間は3泊5日、安定の弾丸トラベルです。

ハルツ地方を選んだ理由は超個人的な趣味ですが、かの有名なヴァルプルギスの夜の舞台ブロッケン山がこのハルツにあること。

そしてこの地域が魔女伝説の残る場所だからという単純な動機です。要するに聖地巡礼ですね。

 

ハルツ地方への最寄の空港はハノーファー空港となります。

日本からの直行便は残念ながら就航していないので、今回はANAの深夜便を利用しフランクフルト経由でハノーファーまで向かいます。


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今回搭乗したのは羽田発NH203便。機体はBoeing777-300です。

どう頑張っても5日間しか休みが取れない私には、この時間帯の飛行機は救世主。多少値が張っても仕方ないです。背に腹は代えられないしな。


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座席はビジネスクラスの最後部、窓側。

2016年のクリスマスに同じ便でドイツに行った時(この時はエコノミー)はすごく狭そうな印象だったけどそんなことはなく、足元も広々で快適でした。


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その後、安定のプラコップオレンジジュースでウェルカムされながら離陸。

フランクフルトまで約11時間の空の旅です。


深夜便のため大した食事は出ませんでした。

離陸後のドリンクと、アペタイザー的な小皿で生ハムメロンが一品。


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飲み物はジンジャエールで。

サイドテーブルのライトがお洒落なバーみたいで良い感じです。

 

軽食にサンドイッチやサラダなどもオーダーすることが出来ましたが、ラウンジでとんこつラーメンとカレーをたらふく食べてきたので、ここは体力回復のためにひたすら寝ます。


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ANAラウンジといえばとんこつラーメン(個人の感想です)

 

座席にマットレスを敷くと熟睡度が全然違いますね。

ロシア上空に入ってから出るまで一回も目覚めずに寝てました(疲れてたのもある)


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スカンジナビア上空に入った辺りで機内食です。

洋食をチョイスしました。


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キッシュとソーセージのプレート。

見たままのお味です。


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食後は紅茶で〆。

 


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フランクフルトに到着しました。

入国審査と手荷物検査を終え、乗り継ぎ便でハノーファーを目指します。

ルフトハンザラウンジは乗り継ぎ時間の都合で断念……。


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乗り継ぎはルフトハンザのコードシェア便

たかだか50分のフライトなのにビジネス客にはちゃんと軽食が出ました!

マンゴーのスムージーライ麦パンのチーズサンドイッチ、ベリーのビルヒャーミューズリ。

美味しかったけどとにかく時間がないのでさっさ片付けられてしまった(笑)

 

ドリンクはコーラにしましたがちゃんとガラスのコップです。レモンも入っててえらいね……(遠い目)

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のんびりしてたらあっという間にハノーファーに到着。

現地時間で朝の8時、初日からバリバリ活動出来るのが深夜便の良いとこですね!!

 

ハルツ地方最初の拠点は、ブロッケン山擁する蒸気機関車の街、ヴェルニゲローデ。

次回から街の様子をお伝えしていきます。

 

bis morgen.

 

 

 

はじめに

ご覧頂きありがとうございます。

このブログは、ヨーロッパ(特にドイツ語圏)が好きな自称ゲルマン蛮族の管理人、れきはがお送りする旅行の日記になります。

純粋な旅の記録として書くのは勿論、
読んでくださる皆さまに興味を持ってもらえるような、旅に行ってみたいと思えるようなブログにしていきたいです。


※なお、当ブログに掲載する画像、写真、映像等の著作権は手放しておりません。
無断転載などはご遠慮ください。


以下、自己紹介です。

●れきは
純日本人。
学生時代、ヨーロッパ・ドイツ文化史及び日独文化比較を専攻。専門分野(というより好きでやってる)は中~近世魔女史。
ドイツ南部・ミュンヘンに短期留学後、狂ったようにドイツ成分を求め、年に一回はドイツに行かないと死ぬ体になる。

好きな食べ物はジャガイモとブレーツェル。
ビールは好きだが酒が飲めない。

趣味は海外旅行と歌。
何一つまともに喋れないが語学が好き。
ドイツ語の方が英語より得意。
他にフランス語、イタリア語、ロシア語、アラビア語にも手を出しつつある。
言葉を知ることは国を知ることだと思っている。


このブログでは語学などの話も交えつつ、旅で使えそうな情報を共有出来たらと思います。
お付き合い頂ければ幸いです。